大阪服装縫製工業組合の60余年の歴史
当組合では、昭和27年に縫製関係三団体を結集して設立して以来、職業訓練や洋服技能検定事業を通じて、縫製技術の向上や次代を担う人材の育成等、組合員の経営の基盤の強化を目指した事業に積極的に取り組み、60余年の長きにわたり、大阪の服装縫製業の発展と地位向上に大きな役割を果たすべく努力してまいりました。
また平成6年から始まった中国からの縫製技術研修生の受入事業は国際交流にも大いに貢献するなど、高い評価をいただいております。
近年の服装縫製業界を取りまく環境は、低価格品の輸入増大、国内加工賃の引き下げ、多品種・小ロット化によるクイックレスポンス要求への対応など、一層厳しさを増しています。
このよう状況の下、当組合では創立60周年を契機として組合員各位の結束をさらに強固にするとともに、新たに服装縫製業の再生に向けた企画を積極的に展開したいと考えています。
高い技術力の継承と一層の技能向上を目指して、大阪府下の洋裁学校に在学する感性豊かな若い人材との交流を深める産学交流事業が今後の服装縫製業の活路を見いださすきっかけになるよう尽力してまいります。
沿革
昭和27年度 |
城縫会、縫友会、大阪既製服組合が大同団結し大阪既製服工業組合を創立。 発起人は松井光雄氏、初代理事長は吉田重吉氏 組合現住所の隣接地に既製服工業組合会館を建設。組合業務を本格的に開始。 |
昭和29年度 |
2代理事長に宮口好友氏が就任 |
昭和31年度 |
3代理事長に小野田静夫氏が就任 |
昭和33年度 |
大阪既製服縫製工業組合創立総会開催(設立同意者1,098名) |
昭和34年度 |
大阪既製服縫製工業組合に組織変更。通産省認可(34大商第1909号) 機関紙『大阪既製服縫製工業組合月報』発行 日本既製服縫製工業組合連合会(現 日本アパレルソーイング工業組合連合会)を設立。 |
昭和35年度 |
第1回既製服縫製業者決起大会を労働会館で開催。参加者五百数十名 |
昭和37年度 |
4代理事長に正木虎雄氏が就任 大阪府認可『大阪既製服縫製工業組合共同職業訓練所』(大阪服装技能専門学院の前身)を設置。 組合創立10周年記念式典を中小企業文化会館ホールで挙行。 新たに生野支部が結成され、11支部になる。 城南支部が関西既製服縫製共同組合を設立。 |
昭和38年度 |
出資組合に移行。 組合会館建設開始。同年『縫製会館』落成。 機関紙名称変更『大既縫新聞』とする。(大判紙面) 洋服技能検定が実施され、技能検定委託団体となる。 |
昭和39年度 |
失業保険事務組合を設立。 訓練所校舎をトモエ文化服装学院から縫製会館に移転。 |
昭和40年度 |
代理事長に小野明氏が就任 共同職業訓練所を『大既縫共同職業訓練所』と改称。併せて大阪服装大学校を設立。 |
昭和41年度 |
3回洋服工技能競技大会実施。 技能士会結成。 |
昭和42年度 |
工場アパート協同組合設立。 6代理事長に大畠勇氏就任 訓練所を『大阪服装技能専門学院』に改称。 中小企業退職金共済制度の手続き代行を開始。 組合設立15周年記念式典を大阪府立厚生会館(現青少年会館)で挙行。 |
昭和44年度 |
婦人子供服部会発足。 小口金融斡旋始まる。 |
昭和45年度 |
組合の名称を『大阪服装縫製工業組合』と改称。通産省の認可を得る。 7代理事長に赤山晴一氏就任 組合機関紙の名称を『大阪服装縫製工業新聞』に変更。(タブレット版) |
昭和46年度 |
8代理事長に藤谷稔氏が就任 |
昭和47年度 |
婦人子供服部、電話相談コーナーを開設。 組合設立20周年記念式典を縫製会館で挙行。 |
昭和48年度 |
9代理事長に山口正治氏が就任 |
昭和49年度 |
生命共済保険事務取扱開始。 職業訓練法人『大阪服装訓練協会』を設立。 |
昭和51年度 |
大阪婦人子供服縫製事業協同組合を設立。 |
昭和52年度 |
第10代理事長に長谷川清平氏が就任 |
昭和53年度 |
組合設立25周年記念式典を太閤園で挙行。 |
昭和57年度 |
組合設立30周年記念式典を太閤園で挙行。 組合の歴史を後世に残す為、『30年史』を発行。 |
昭和58年度 |
組合旗を作成 大阪服装技能士協会設立。 支部統合を行う。 |
昭和59年度 |
記念名簿発行 |
昭和60年度 |
アパレル工連新聞 創刊 |
昭和61年度 |
アパレル工連、日本繊維産業連盟に加盟。 |
昭和62年度 |
青年部結成大会(1.17) |
昭和63年度 |
大阪府被服工業組合30周年記念講演会 |
平成2年度 |
大阪繊維リソースセンター設立総会。 |
平成3年度 |
技能専門学院30周年 |
平成4年度 |
4月、アパレルソーイング厚生年金基金設立。 40周年記念式典 研修生受入部会設置。 |
平成6年度 |
外国人研修生の受入、教育に関する事業」を新設 組合の組合員増加運動『一声運動』 組合案内パンフレット製作 |
平成7年度 |
阪神大震災による組合員義援金拠出 南大阪支部「支部だより」発行 新縫製会館の建設決定 |
平成8年度 |
『夢ある21世紀への挑戦』シンポジュウム開催 雇用調整助成金の拠出延長 城北支部 情報ネットワークを作る。(仕事に関する情報交換) 厚生年金基金 福島を合併 新ビル地鎮祭。名称は鵲森ノ宮ハイツ |
平成9年度 |
鵲森ノ宮ハイツ落成。2階を当組合、3階を大阪服装技能専門学院が使用。 組合会議室貸与規定承認 |
平成10年度 |
青年部10周年記念事業開催。 アパ工連で、就業規則モデル及び縫製作業評価基準マニュアルまとめる。 設備廃棄事業に係わる保証金の返還開始。同年、設備廃棄事業終了(16年間) 佐賀西部アパレル協同組合の研修生受入業務受託 出資証券の整理を行うたけの委員会設置 |
平成11年度 |
出資証券の退会者に対する返還について、特別委員会設置 |
平成12年度 |
大阪服装訓練協会、解散。学院運営を組合事業とする旨を承認。 アパレル厚生年金基金解散。 大阪服装技能専門学院 休校。 |
平成13年度 |
第11代理事長に神辺稔氏が就任 長谷川前理事長『ありがとう会』太閤園にて開催。 大阪服装訓練協会解散。(昭和49年6月設立以来の歴史に幕を閉じる) |
平成14年度 |
青年部創立15周年記念パーテイー開催。 秋の叙勲で理事・研修生受入委員長の岩崎靖璋氏が『勲六等単光旭日章』を受章。 創立50周年記念式典・祝賀会が太閤園ガーデンホールにて開催。 上海にて研修受入10周年記念式典が開催。 |
平成15年度 |
第12代理事長に平田英清氏が就任。 なにわ支部と南大阪支部の合流にて『なにわ支部』が増員。 |
平成16年度 |
春の叙勲で理事・教育厚生委員長の吉井豊氏が『瑞宝単光章』を受章。 組合創立50周年記念誌の発刊。 理事長の平田英清氏が大阪府知事から『産業功労賞』を受賞。 中央会を通じて中越地震被災者へ義援金20万円を届ける。 副理事長・経理財務担当の田村元治氏が厚生労働大臣から『卓越した技能者』を受章。 |
平成17年度 |
第13代理事長に佐藤隆生氏が就任。 |
平成18年度 |
春の叙勲で元副理事長の田村元治氏が『黄綬褒章』を受章。 労働局と地方入国管理局の相互通報制度が開始。 |
平成19年度 |
第14代理事長に神邊稔氏が就任。 『外国人研修・技能実習制度』経済産業省、2009年度までに改定案を国会に提出する方針。 |
平成20年度 |
法務省入国管理局の『研修生及び実習生の入国・在留管理に関する指針』が平成19年12月に改訂。 (株)イワサキの安達正敏社長が「特級婦人子供服製造技能」の検定試験合格。 理事長の神邊稔氏が大阪府知事から『産業功労賞』を受賞。 出資証券口数変更登記<630口3150万円を87口435万円に変更>。 臨時総会開催にて定款の改定・組合規約の変更・外国人研修生共同受入事業規約が承認。 |
平成21年度 |
通常総会にて定款変更(役員定数の変更)より大幅な組織改編。 |
平成22年度 |
実習生の日本語検定試験合格者への組合より奨励金<1級1万円、2級5千円>の支給。 技能実習制度改訂に伴い特別法人の無料職業紹介新規届出。 |
平成23年度 |
第15代理事長に吉井豊氏が就任。 3月17日、『東日本大震災義援金50万円』を拠出し朝日新聞厚生文化事業団に届出。 日本アパレルソーイング工業組合連合会会長に理事長の吉井豊氏が就任。 大阪服装縫製工業組合創立60周年行事提案。 府有物品落札。3Fにミシン14台とプレスバキューム8台を設置して国家技能検定、基礎2級技能検定より運用開始。 |
平成24年度 |
アパレル&縫製工場ビジネスマッチングフォーラムが開催。 中国送出し機関の周年祝賀会(上海20周年・長春10周年)開催。 当組合ホームページ、一部修正。 技能実習生の社内評価試験記録の保管。 大阪服装縫製工業組合60周年記念式典開催。 |
平成29年度 |
第16代理事長に井上美明氏が就任。 通常総会にて外部監査人(1名)の選任及び支部廃止が承認。 当組合ホームページ、一部修正。 |